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2008年5月の7件の記事

2008.05.29

『世界悪女物語』

澁澤龍彦の本、2冊目です。
澁澤が選んだ悪女12人についての紹介なので、割と気楽に読めます。

『世界悪女物語』河出文庫一口に「悪女」と言っても定義はひとそれぞれなのでしょうが、おそらくここに描かれている悪女12人は、澁澤自身が愛すべき悪女なのだと思います。
ものすごい殺戮マシーンのような女性もいますが、意外と「どの辺が悪女?」と思わせる女性も多いです。
また、歴史上の人物ばかりなので、研究者によってその人物への見方・評価は違うと思いますし、尾ひれが付いた話もあるのかも…、とは思いますね。
でもそういう面を差し引いたとしても、面白い作品集です。

この本を読むと、近世までは歴史の中心舞台に立った人物は毒薬の恐怖に常に晒されていたんだなー、と気の毒になります。
そして、歴史に興味が湧いてきます。
この本をきっかけに、興味が色々な方面に行きそうで、そういう意味で非常に刺激を与えてくれる本だと思います。

2008.05.23

『長靴をはいた猫』

シャルル・ペローの童話です。
何故突然シャルル・ペローなのか。
それは翻訳者が澁澤龍彦だったからです。

この本を読む直前『功名が辻』の1巻を読了しまして、当然のことながら2巻を図書館へ借りに行ったんです。
が、コンピューター上にはあるはずなのに文庫棚にはなく、仕方なく予約して他の本を借りることにしたんですね。そこで目に止まったのがこの本。
『長靴をはいた猫』シャルル・ペロー作 澁澤龍彦訳表紙を含めすべての挿絵を片山健さんが描かれていて、文庫ながらも立派な絵本を読んでいる気分になります。

収録作品は表題作の他「赤頭巾ちゃん」「仙女たち」「サンドリヨンあるいは小さなガラスの上靴」「捲き毛のリケ」「眠れる森の美女」「青髯」「親指太郎」「驢馬の皮」。
童話を読んだのはすごく久しぶりで、話を忘れているのもチラホラ。読み進んで行くうちに思い出して来たりするんですが、結構新鮮な気持ちで読めました。
澁澤龍彦の文章を初めて読んだのですが、訳文は読みやすかったです。
多分子供も読めるようにだと思うのですが、漢字も少なかったですし。
魔女を仙女と訳すのが面白いですね。

訳者あとがきで「赤頭巾ちゃん」や「眠れる森の美女」の中に女性の性的な暗示を読み取れる、と書かれていましたが、そこまで深読みするべきものなのだろうかと思ってしまったりもします。
まぁ赤頭巾ちゃんがおばあさんの家に着いた後、おばあさんに化けた狼の指示でベッドに入り込む時に服を脱ぐ理由が判らないと言えば判りませんがcoldsweats01

外国文学は、読みやすさが訳者によって左右されると思いますが、これは読みやすくて良いです。
片山健氏のイラストがエロティックな感じなのもまた宜しsmile

2008.05.20

フレームコレクション3

久しぶりのフレームコレクション。
ハーボックス ハーボックス
左が「はいから」、右が「ヴィヴィッドネオン」。

ハーボックス ハーボックス
左が「メイスカイ」、右が「バンブー」。
左のフレームは動くフレームのはずだったんですが、私が見た限りでは動いている風に見えませんでした。

2008.05.17

カルゼローン

夏カタログで楽しみにしていた商品のひとつカルゼローンシリーズの入荷とポイントアップということで、有楽町阪急へ行ってきました。

カルゼローンシリーズの色は全色ありました。
担当さんはカタログ色のブルーグレーを着ていて、「ああ、やっぱりブルー系だと夏らしくて良いなぁ」と思ったのですが、私はホントにブルーグレーを着ないので「ここで冒険はすまい」と、とりあえずエクリュと黒を試着しました。
どちらも素敵なのですが、黒の方がすっきりするかなー、というのと、エクリュは早い話生成り色なので一昨年買ったフランスレース使いの綿ローンシリーズ(綿ローンブラウス夏物カタログLe Blanc Pure)とかぶるため黒にしました。

で、当初はカタログ掲載のブラウスジャケットとスカートのセットにするつもりでした。
が、突発で去年の夏に出た綿ローンシリーズのノースリーブブラウスがリバっていたんです。カルゼローンシリーズと同素材で。
去年買ってシルエットはきれいなことを知っていましたし、着やすかったのでこれは良いかも…、とスカートと合わせてみるとジャケットと合わせるよりもノースリーブブラウスと合わせる方が着るかも、と気付きます。
黒のブラウスはこの他にも、ゴージャスなレース使いのシリーズもあったのですが、そっちは試着してみるとシルエットが気に喰わずだったので、あっさりカルゼローンシリーズはブラウス&スカートの組み合わせにしてしまいました。
カルゼローンノースリーブブラウス(黒)

ちなみにスカートは黒の9号サイズが在庫なしで、入荷待ち状態。(会計済みですが)

で、これで打ち止めにしておけば良かったのですが、担当さんが他のお客さんの対応をしている間に見つけてしまったカーディガンが気になり、カルゼローンの上下を着ている状態で、その半袖ロングカーディガンを試着すると、意外とバランスは悪くないんですね。
ロングカーディガンは1枚くらい欲しいなー、と思っていたアイテムのひとつだったんですが、コーディが心配だったんです。
でも最近のインゲの短め丈のスカートと合わせるんだったら違和感がないことが判り、これなら…、と思わず買ってしまいましたsweat01
レーシーロングカーディガン(白)

このカーディガンは品数が少ないらしいです。
色展開も白と黒の2色?
シンプルですが、裾や袖口のレースの使い方はインゲらしい感じです。
ロングカーディガンの場合はポケットも欲しかったので、これは結構理想のロングカーディガンでした。
もうちょっと安いと嬉しかったのですが…。

ちなみに絵型でチェックしていた筒袖のシンプルブラウスはスルーしました。
ちょっとゆったりめのシルエットだったことも一因なのですが、販売員さんが着ていた1月商品の筒袖ブラウスの方が気に入っちゃって、それを客注しちゃったからなのですsweat01
残り1点の代物。
という訳で散財です。

●本日の洋服●
白ノースリーブカットソー(IB'05)、茶スズランブーケptフレアSK(IB'95)、焦げ茶レース&オーガンジー使いカットソーカーディガン(IB'07)

2008.05.16

「澁澤龍彦回顧展」と「横浜・東京−明治の輸出陶磁器」

横浜で開催されている2つの展覧会に行ってきました。

1つ目は神奈川近代文学館で開催されている「澁澤龍彦回顧展−ここちよいサロン」です。
澁澤龍彦回顧展澁澤龍彦という作家名は当然随分前から知っていますし、どういう作品の作家かも知っていましたが、実は一度も読んだことがありませんcoldsweats01
でも、この特別展は外せないっsign01と勇んで行ったのは、心惹かれる作家の一人だからに他なりません。

今回の展示は澁澤龍彦の生誕80周年を記念したもの。
サブタイトルに“ここちよいサロン”と付けただけあり、いわゆる澁澤サロンに集っていた面々の紹介もあり、澁澤と交流の深かった人からの書簡など、展示内容は非常に充実していました。
サド研究も含め、異端・悪徳・怪奇・猥褻・幻想と耽美なものへの偏執があるため誤解されやすいようですが、本人は快活で好奇心の塊のような人柄だったそうです。
今回の展示で印象的だった澁澤龍彦の言葉は、「日本語のボキャブラリーの数において、絶対的な自信がある」というものです。作家・翻訳者としてはこれって素晴らしいですよね。
この言葉で、真剣に澁澤龍彦の文章を読んでみたくなりました。

とても素晴らしい展示だったので、興味のある方は是非行ってみてください。
満足度が非常に高いです。

次に行ったのは毎度おなじみ(?)歴史博物館
前回行った「瓦が語る−かながわの古代寺院−」があまりにも地味で、正直つまらなかったのでsweat01今回は少しの期待で行ってきました。
「横浜・東京−明治の輸出陶磁器」展前回に比べると輸出陶磁器ということで全体的に華やかな展示でした。
明治初期の頃のものでもかなりモダンなデザインが多く、特にあじさいをモチーフにした香炉がとても素敵でした。
ただ、歴博の展示でいつも思うのが、もう少し展示物に関して説明文を付けてくれても良いのではないか、ということです。
今回の説明文も窯場ごとの説明に留まっていてそれ以上の説明がないんですね。もっとひとつひとつの作品ごとに説明があっても良いと思うし、当時の技術的な説明をもっとしてくれても良いのではないかなー、と思いました。

それにしてもこの日はよく歩いたdash

●本日の洋服●
生成りフランスレース使いノースリーブBL(IB'06)、焦げ茶レース10枚はぎSK(IB'05)、焦げ茶レース使い綿ローンブルゾン(IB'07)

2008.05.14

『相棒−劇場版−』

「相棒−劇場版−」
えー、観てきました>『相棒−劇場版−』。
ドラマの「相棒」は何気に土曜ワイド劇場時代からしっかり見ていたファンなのですが、熱烈度と言えば中の上くらいでしょうか。
結構、楽しみにしていまして、ダンナが付き合う気がなかったので水谷豊ファンのたかにゃを誘って観に行きました。

映画公開までのプロモーションが異例とも思える程の熱の入り様で、ビックリしてしまったのですが、そのプロモーション番組をことごとくチェックしてしまったので何も言えない…。
でも、それだけのプロモーションを掛けるに値する作品であったと思います。

ドラマからスタートした映画版は「踊る大捜査線」を見ただけなのですが、“踊る〜”に比べるとドラマを見てない人にも問題ない内容だったのではないかと思います。
まぁドラマを見てる方がもっと楽しめますけどね。

何と言っても俳優陣が良い。
ドラマでもシーズン始めと終わりとスペシャル版なんかでは割と強力なゲスト俳優を使ってくれますが、それがドラマに重みを加えているって感じで、すごく好きなんですねー。

映画の内容は公開中のものなので書けませんが、まぁ、見応えはたっぷりあります。
色々なところで色々な人の思惑が蠢いているのが「相棒」らしいです。
今更私が言う程のことでもありませんが、お薦めっsign03

2008.05.12

『星から来た船』

『星から来た船』上巻図書館から読書のリハビリ用に借りて来た本が新井素子の『星から来た船』上中下。
『星へ行く船』の番外編で、田崎麻子さんの一人称小説になっています。
本編主人公の森村あゆみちゃん以外は登場人物全員が出てきます。(うーん、ご都合主義)

新井素子の小説は久しぶりに読みましたが、うーん、きっつい

まず田崎麻子さんの所長(水沢さん)に対するのろけと贔屓目っぷりが常軌を逸している。
雑誌『コバルト』の読者層ってやっぱり中学生くらいでしょうかねぇ。それくらいの年齢層なら違和感ないのかなー。
恋人に対してこれだけ盲目的な女性って、正直鬱陶しいし、あり得ない、と思ってしまうんですよね。
しかも結婚を考えているんだから、もう少し冷静に彼氏のことを観察できても良いのではないかと。

次に月村真樹子さん。この人の常識はずれっぷりがこれまた苛つく。
今回、真樹子さんの出生のことが明らかになるのだけど、それにしたってこの言動はないだろう!と、ずーっと読みながら感じ続けているので、当然感情移入はゼロ。
途中で麻子さんと真樹子さんは別々のタイミングでお互いに「こういう女性って好き!」と感じてしまうんだけど、それが嘘くさーいっ、と思わずにはいられない。
私はどちらの女性ともお友達にはなりたくないですdash

ストーリーとしては「星へ行く船」シリーズらしい、事件は起きるけど本当の悪人はいない、というパターン。
ご都合主義の極みで大団円になる展開には、呆れながらも構成としてはしっかりしているのかな、と思います。
ただ、世の中そんなに人の良い人ばかりで構成されていないよ、と思ったりはするのですが、まぁこれもこの小説の味なのかなー、と思ったりして。
表紙の竹宮恵子さんのイラストはとても可愛らしく素敵です。それがこのシリーズの救い(ヲイっannoy
対象年齢は小学生高学年〜中学生くらいでしょうか。
二十歳以上の人には暇つぶし用に話のネタとして…という風にしか薦められません。

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